循環器内科
トップページ病院のご案内診療科のご紹介循環器内科TAVI-大動脈弁狭窄症の新しい治療法-

TAVIって何?

 TAVI(経カテーテル大動脈弁治療=Transcatheter Aortic Valve Implantation)とは、大動脈弁狭窄症に対する新しい治療法です。

 大動脈弁狭窄症とは心臓の弁が開きにくくなる病気で、重症になると息切れや動悸、失神といった症状が出るほか、場合によっては突然死に至ることもあります。完全に治すには悪くなった弁を人工弁に取り替える必要がありますが、これまでは胸を開き、心臓を止めて行う外科手術しか方法がありませんでした。この手術は体への負担が大きいため、高齢の方や合併症がある患者さまは治療の対象外となっていました。

 TAVIはカテーテル(血管の中を通す細長い管)を使って人工弁を留置するので、胸を開いたり心臓を止めたりする必要がなく、体への負担が少ないのが特徴です。これまで手術をあきらめていた方に対する、新しい治療の選択肢となります。

TAVIのおはなし(PDF)

動画で学ぶTAVI

 TAVIには、太ももの付け根の血管からカテーテルを挿入する「経大腿アプローチ」と、肋骨の間を小さく切開し、心臓の先端(心尖部)から挿入する「経心尖アプローチ」の2通りの方法があります。それぞれの方法を動画でご紹介します。

経大腿アプローチ

経心尖アプローチ

提供:エドワーズライフサイエンス株式会社


どんな人が治療の対象になるの?

  • 高齢(80~85歳以上)の方
  • 合併症のために人工心肺を使用できない方
  • その他、何らかの理由により手術ができないと診断された方
    (※これらの条件に当てはまっていても、現時点ではTAVIの適用とならない場合もあります)

 TAVIが開始されてからまだ10年程度しか経っていないため、それ以上の長期成績は明らかではありません。そのため、高齢の患者さまや、外科手術では大きなリスクがあると診断された患者さまのみが対象となっており、「手術が嫌だから」という理由だけでTAVIを受けることはできません。まずは主治医にご相談ください。


徳島赤十字病院の体制は?

 TAVIの実施には高度な技術・設備が必要なため、厳しい審査をクリアした医療機関でしか受けることができません。徳島赤十字病院は、2014年10月に四国で初めてTAVI実施のための施設認定を取得しました。

私たちが治療を行います――ハートチーム

 TAVIを行うには、循環器内科医、心臓血管外科医、麻酔科医、看護師、診療放射線技師、臨床工学技士、理学療法士などのスタッフがそれぞれの専門知識を結集し、患者さまに最適な治療を選択する「ハートチーム」が不可欠です。当院でも約20名から成るハートチームを組織し、術後管理まですべてのプロセスを協力して行っています。

患者さまに最適な治療をチームで決定します
 ――心臓血管外科部長 福村 好晃

 これまで高齢や他の病気のために心臓外科手術が受けられなかった患者さまを救うため、当院ではTAVIを導入しました。心臓血管外科医はハートチームの一員として、様々な角度からTAVIを含めた種々の治療法やそのリスクを検討します。また、TAVI治療中に問題が発生した「もしも」の場合に素早くサポートができるよう、常に万全の体制でスタンバイしています。

大動脈弁狭窄症治療は新たな段階へ
 ――第二循環器内科部長 細川 忍

 TAVIは2002年にフランスで初めて治療応用に成功し、日本では2013年10月より臨床に導入されています。これまで治療をあきらめていた方への道が拓かれ、大動脈弁狭窄症治療は新たな段階に入ったといえるでしょう。この新しい治療を実施するにあたって、当院スタッフは全国各地の施設でトレーニングを行ってきました。世界最高水準の医療をここ徳島で提供できるよう、日々研鑽を積んでいます。

ハイブリッド手術室

 ハイブリッド手術室とは、通常の手術室の機能に血管撮影装置を備えたものです。カテーテルを使った「患部を切らない手術」を空気清浄度の高い環境下で行うことができる最新の設備で、TAVIの実施には必須となっています。当院のハイブリッド手術室は2014年5月に完成しました。

大動脈弁治療実績

大動脈弁治療実績