薬剤部

業務内容

災害救護における薬剤師の役割について

 災害発生後最も優先されるべきは負傷者の救助であり、被災地には全国の自治体や病院より医療チーム(救護班)が派遣され、救護所・救護センター等において医療救護活動が行われます。

 被災地の医療救護活動は、医師・看護師がその中心的役割を担うこととなります。しかし救護活動では医薬品が当然使用され、さらにその医薬品が平時と異なり種類が限定されていることから、薬剤師も被災地で活動することが求められています。これらは、阪神・淡路大震災の経験からも明らかになっています。被災地に派遣された救護班の医師は自らの専門科以外の患者に対応し、また平時に使用したことのない医薬品を使わざるを得ない状況が生じます。従って、被災地の医療救護活動における薬剤師の役割としては、単なる調剤や服薬指導にとどまらず、こうした場合に医師等に対して医薬品の選択や同種同効薬についての助言を行うなど、医薬品の適正使用に貢献する幅広い活動が要求されています。

 当院では、救護班は毎年1班から5班まで編成されており、医師3名、看護師5名、薬剤師1名、主事1名で構成されています。

 災害発生時に薬剤師が活動を行う場所としては、被災地における医薬品供給ルートの拠点となる医薬品集積所及び保健所等と、避難所及び避難所内に設置される救護センターや救護所などが考えられます。

 以下、東日本大震災における活動場所別の当院薬剤師が行った主な業務を紹介します。

救護所(岩手県山田町山田高校、宮城県石巻市内各救護所)

 救護班の一員として参加し、下記の項目を行いました。

  1. 患者情報の収集
  2. 医師や看護師などへ医薬品使用に関する情報提供
  3. 調剤
  4. 患者への服薬指導
  5. 医薬品の保管・管理(特に睡眠導入剤)

病院支援(石巻赤十字病院)

 医師、看護師、主事とともに数カ月にわたって派遣されました。派遣目的は現地スタッフの業務支援と薬剤部機能の復帰ですが、宮城県外からの救護班が巡回できないような避難所を巡回して、医薬品に関する相談窓口、医薬品の提供、お薬手帳の配布なども行いました。

関連リンク

医療社会事業部・災害救護