医療社会事業部
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 徳島赤十字病院では、徳島県の委託を受けて徳島県臓器移植コーディネーターを配置しています。都道府県臓器移植コーディネーターは、各県に1名以上任命されており、全国では約50名が臓器バンクや医療施設に配属されています。

1. 移植医療について

移植医療とは

 臓器移植とは、心臓や肝臓、肺、腎臓などの臓器が機能しなくなり、移植でしか治療できない人に、第三者から提供される臓器を移植する治療法です。第三者の善意による臓器の提供がなくては成り立たない医療です。移植医療に対する国民の権利として、臓器を提供する権利・臓器を提供しない権利、また、移植を受ける権利・移植を受けない権利があり、全て権利は守られます。臓器提供を希望する人と臓器移植を希望する人の橋渡しを行うのが移植医療です。

 日本で臓器の提供を待っている方は、およそ13,000人です。それに対して移植を受けられる方は、年間およそ300人です。

移植の種類

生体間臓器移植 腎臓・肝臓・肺・膵臓・小腸
死体からの臓器移植 心臓・肝臓・肺・腎臓・膵臓・角膜・小腸
組織移植 皮膚・心臓弁・血管・気管・骨
骨髄移植  

目的

生命を維持するための移植 心臓移植・肺移植・肝臓移植
生活の質を向上するための移植 腎臓移植・膵臓移植・角膜移植

 生体移植は、親族からの臓器提供となりますので、日本臓器移植ネットワークは介入せず、移植手術を行う医療機関と患者さんの間で診察から手術まで行われます。海外渡航移植も同様に日本臓器移植ネットワークは介入せず、医療機関と患者さんの間で診察から手術まで行われます。

2. 改正臓器移植法とは

「臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律」が2010年7月17日に施行されました。今までと大きく変わった点は次の3つです。

  1. 本人の意思表示が不明な場合でも家族の承諾により臓器提供が可能
    本人の書面での意思表示がない場合でも、家族が脳死判定の実施及び脳死後の臓器摘出に承諾した場合は臓器提供ができることになりました。

  2. 親族に対する優先提供の意思表示が可能
    臓器提供をする意思表示に併せて、親族への優先提供の意思を書面に表示することができます。親族への優先提供にはいくつかの用件があり、すべて満たしている場合に提供ができます。また親族への提供を目的とした自殺を防ぐため、自殺した方からの親族への優先提供は行われません。

  3. 15歳未満の方からの脳死後の臓器提供が可能
    本人の意思が不明な場合でも家族の承諾で臓器提供が可能になることで、年齢制限は事実上撤廃され15歳未満の方の脳死後の臓器提供ができるようになりました。小児の臓器提供が行える施設には要件があり、それを満たした施設でなければ臓器提供はできません。また、虐待を受けた児童から臓器が提供されることがないように虐待の有無について確認する必要があります。

3. 臓器提供意思表示カードについて

  2010年7月17日改正法の全面施行により「臓器提供意思表示カード」が新しくなりました。旧カードでの意思表示も有効ですが、できれば新しいカードに再記入をお願いします。記入方法の一部変更があり、提供したくない臓器には×を付けるカードで、厚生労働省では「新臓器提供意思表示カード」の普及に努めています。「臓器提供意思表示カード」は臓器の提供を考えている人たちだけが持つカードではありませんので、臓器提供をしないと考える人の意思も表示することができます。ひとりひとりが臓器提供について考え、「臓器提供意思表示カード」で表明することと、自分の意思を家族にも伝えておくことが大切です。

意思表示の仕方

下記の方法で書面による意思表示が可能です。

  • 臓器提供意思表示カードや意思表示シールへの記入(病院・役所・郵便局・コンビニ等に設置しております)
  • 日本臓器移植ネットワークへの意思表示登録(パソコン・携帯電話から登録できます)
  • 保険証への記入(裏面に意思表示記入欄があります)
  • 運転免許証への記入(裏面に意思表示記入欄があります)
  • 個人番号カード(マイナンバーカード)への記入(表面に意思表示記入欄があります)

4. 臓器移植コーディネーターの役割について

 臓器移植コーディネーターは、死後に臓器を提供してもよいという人(ドナー)やその家族の意思をいかし、臓器の移植を受けたい人(レシピエント)に最善の方法で臓器が贈られるように橋渡しをします。日本臓器移植ネットワーク所属のコーディネーターと都道府県のコーディネーターが24時間対応で待機しています。下記のような業務内容です。

普及啓発

  • 医療従事者への情報提供と協力依頼
  • 学校の授業やサークルでの教育活動
  • 社会、地域での説明やイベント参加

移植希望者への対応

  • 移植希望者への説明や登録更新業務

情報への対応

  • 臓器提供の可能性を確認
  • 家族への説明と意思確認
  • 関連機関との連絡調整
  • 臓器摘出時の支援
  • 記録の作成
  • 臓器搬送
  • 家族や関係者への移植後の報告
  • 事務処理

5. 腎臓移植希望登録

人工透析をされていて腎臓移植を希望される方は各透析施設の主治医にご相談下さい。亡くなられた方からの腎臓提供を受けて移植をする献腎移植を行うには、事前に日本臓器移植ネットワークへの登録が必要です。詳しくは日本臓器移植ネットワークのHPでご確認下さい。

日本臓器移植ネットワーク(外部サイト)

6. 移植医療に関しての問い合わせ先

  • 徳島県臓器移植コーディネーター 090-8691-8683
  • (公財)とくしま移植医療推進財団 徳島県医師会館内 088-622-0264
  • (公社)日本臓器移植ネットワーク 0120-78-1069