平成27年度 徳島赤十字 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1445 414 314 520 675 1174 2838 3475 2609 490
地域医療支援病院である当院は、「紹介患者」や「救急搬送患者」を中心に幅広い年齢層の患者様に対して医療を提供しています。
年齢層は60歳以上の占める割合が全体の7割超となっています。当院も高齢化社会を反映した比較的重症になりやすい高齢者の方の入院が多くなる傾向です。

10~50歳代の患者様は、急性期の消化器疾患・整形外科疾患などの手術症例が多く占めています。
また小児救急医療拠点病院として24時間365日小児科医師による診療を実施するとともに地域周産期母子医療センターとして周産期医療にも注力しているため10歳未満の患者数が多くなっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) 146 9.80 15.35 4.79% 63.49 2泊3日食事療法体験
インスリン導入
糖尿病短期入院
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 特定の治療を伴わないもの 90 10.38 14.34 27.78% 75.49 肺炎
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 特定の治療を伴わないもの 57 14.46 21.69 68.42% 82.60 肺炎
当院の内科は代謝・内分泌科、血液科、総合診療科で治療をおこなっています。

内科では糖尿病の教育入院、合併症検査入院の症例が最も多くなっています。結果に基づいて、栄養管理やインスリン治療・内服治療など適切な治療法を決定いたします。また、血糖値の高い患者様が他診療科で手術をする前に血糖コントロールを行う入院治療もあります。
当院では呼吸器内科の治療を総合診療科で行っており、第2位、第3位が肺炎疾患となっています。肺炎の患者様は高齢ほど重症になる傾向があり、長期入院になることも少なくありません。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 腹腔鏡下肺悪性腫瘍手術 等 62 7.48 13.03 4.84% 71.74 胸腔鏡下手術
胸腔鏡下補助下肺葉切除術
040200xx01x00x 気胸 肺切除術 等 18 7.78 9.68 0.0% 40.83 胸腔鏡下手術
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 特定の治療を伴わないもの 17 11.24 15.00 29.41% 70.12
呼吸器外科では、肺癌の手術症例が最も多く、その他の治療も含め肺癌での入院は呼吸器外科全体の約45%を占めています。
化学療法については、基本的に通院治療となっています。その他、緊急による気胸の入院、症例に応じてドレナージ(管を挿入し脱気する治療)を行なうもの、胸腔鏡下で手術を行なうもの、などがあります。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹膜膿瘍手術 等 166 8.11 10.93 7.23% 76.18 内視鏡的処置手術
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 110 12.47 11.98 2.73% 73.23 TAE・肝動脈塞栓術
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 特定の治療を伴わないもの 56 7.41 7.91 3.57% 70.54
消化器内科では胆道疾患が最も多くなっています。胆のう結石に伴うものや胆のう摘出後における胆道障害(結石が胆管が詰まって炎症を起こすなど)に対して内視鏡を用いた、若しくは経皮的な治療です。内視鏡治療を行った後に再度入院し、手術を行うケースもあります。
次に肝細胞癌におけるカテーテル治療です。癌細胞の縮小・消滅を目的として癌の栄養血管を遮断します。短期入院ですが、計画的な繰り返しの治療を要するため件数が多くなっています。放射線科の第1位にも同じDPCがありますが、入院診療科(紹介を受けた診療科)にそれぞれ計上した形となっているため、その合計が病院での総実施症例数となります。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx0200xx 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術 等 101 6.21 7.84 3.96% 63.89 腹腔鏡下・開腹胆嚢摘出術
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術 等 59 13.42 17.41 16.95% 70.64 腹腔鏡下・開腹結腸切除術
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 特定の治療を伴わないもの 56 8.88 9.17 3.57% 69.48 腸閉塞保存的治療
消化器外科では腹腔鏡下による胆のう摘出術が最も多くなっています。患者様は中高年層と幅が広く、症状発生時の緊急手術にも対応しています。
第2位は結腸の悪性腫瘍に対する手術症例で、開腹手術または腹腔鏡下による手術で行っています。当院では患者様の負担が少ない腹腔鏡下による手術を多く行っています。
第3位は腸閉塞の症例となります。ほとんどの患者様が緊急入院で、開腹手術後に起こる術後イレウスで入院されるケースもあります。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 心臓カテーテル法による諸検査 1398 2.82 3.07 0.07% 69.61 COAG 前日入院 検査あり
COAG 前日入院 検査なし
PTCAチェック 前日入院
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術 等 771 3.27 4.87 1.17% 70.03 経皮的冠動脈拡張術(PTCA)①
経皮的冠動脈拡張術(PTCA)②
経皮的冠動脈拡張術(PTCA)当日
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 253 4.62 5.68 0.0% 64.15 アブレーション心房細動(心室頻拍)
アブレーション 前日入院
循環器内科で最も多い症例は、狭心症などに対する心臓カテーテル治療です。循環器科内科全症例数の約39%を占めています。
心臓カテーテル検査は、ほとんどの症例が橈骨動脈からのアプローチで行なっています。治療直後より歩行は可能です。

第2位は同疾患に対するカテーテルによる治療です。バルーンカテーテルによる血管拡張術やステントと呼ばれる医療材料による血管内治療が該当します。最近では進歩した薬剤溶出性ステントを積極的に使用することにより、再狭窄によって繰り返し治療を行なう頻度は極端に減少しています。

次に多いのが不整脈に対する心筋焼灼術というカテーテル治療です。このカテーテル治療は、ここ3年間で約1.5倍と増加しており、他の医療機関からも多くの紹介をいただいています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 特定の治療を伴わないもの 292 4.63 5.72 0.34% 2.51 呼吸器系(肺炎・気管支炎)
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 特定の治療を伴わないもの 199 3.64 5.50 0.0% 4.40 児感染性腸炎
040100xxxxx00x 喘息 特定の治療を伴わないもの 153 4.74 6.31 1.31% 4.31
小児科では肺炎や気管支炎・喘息といった呼吸器疾患の症例が上位を占めています。また、感染性の急性胃腸炎などの消化器疾患の症例も多くなっています。嘔吐や下痢といった症状に対して、脱水症の進行等、重症化しないよう早期の入院治療が重要となります。
また、当院で出生した未熟児(出生時体重:2500g未満)に対する新生児入院治療も多く、稀ではありますが他院から救急搬送される新生児症例もあります。

当院は小児救急医療拠点病院として24時間365日小児科医師の診療を実施し、他の医療機関との連携体制を整備していることにより、入院加療が必要な患者様については常時対応できる体制をとっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿骨近位骨折 人工骨頭挿入術 等 185 17.93 28.70 91.89% 82.21 大腿骨頚部内側骨折 人工骨頭置換術
大腿骨頚部骨折 観血的骨接合術
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ外傷等を含む。)腱縫合術等 69 10.20 11.98 10.14% 28.70 半月板切除術
160610xx01xxxx 四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術 等 61 13.16 22.19 60.66% 66.03 腱板修復術
整形外科では、大腿骨頚部骨折の手術症例が最も多くなっています。高齢者の転倒事例が大半を占めております。当院治療後は、予め作成した地域連携診療計画(連携パス)を活用し、連携先の医療機関(県内約100施設)にて回復期のリハビリテーション治療を継続して行います。地域連携診療計画は、回復治療を終えた後の維持期治療まで連携施設とともに作成しています。
第2位はスポーツ外傷の患者様が多いことから平均年齢も20歳代となっています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術 等 10 3.40 4.38 0.0% 43.80 形成外科全身麻酔①
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術 等 10 3.90 5.86 0.0% 39.30 形成外科全身麻酔①
形成外科局所麻酔
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 等 - - 6.14 - - 形成外科全身麻酔①
形成外科では腫瘍摘出が上位となります。摘出した腫瘍は、すべて病理組織検査を行い、術後の適切な治療へと繋げています。
その他、交通事故等による顔面の外傷に対する手術症例が多く、当院が救急患者を積極的に受け入れていること、治療終了までに数回の手術を要するなどの理由により、上位となっています。
第3位の骨軟部の良性腫瘍に対する四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等の症例数は8症例となっています(患者数10未満のため非表示)。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) エダラボン 113 13.19 18.08 58.41% 74.83 脳梗塞
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 等 69 10.52 10.02 37.68% 73.83 慢性硬膜下血腫術
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 特定の治療を伴わないもの 68 10.96 15.80 42.65% 76.57 脳梗塞
脳神経外科では、脳梗塞、頭部外傷に伴う疾患が多く、大半が救急患者となっています。
「JCS」とは意識障害の深度(意識レベル)分類であり、刺激に対する覚醒の有無や程度によって評価する方法です。JCS10未満と重症化が進行していない症例が多いことは、時間との闘いである脳卒中等に対して早期に入院治療を開始しているものであると同時に、2次医療から3次医療まで幅広く救急対応を行ない「断らない医療」を実践している結果であります。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx02x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤手術 腹部大動脈瘤(分枝血管の再建を伴うもの)等 68 15.12 18.04 16.18% 73.78 腹部大動脈瘤 術前
腹部大動脈瘤 術後
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。)ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等2 あり 51 26.78 25.69 33.33% 72.22 弁置換術 術前
弁置換術 術後
050080xx0100xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。)ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等2 なし 47 22.85 21.35 14.89% 66.36 弁置換術 術前
弁置換術 術後
心臓血管外科では腹部大動脈瘤の開腹手術が最も多い症例となっています。腹部大動脈瘤は開腹手術とは別にステントグラフトと呼ばれる医療材料を使用した血管内治療も行なっております。
第2位、第3位は心臓弁膜症の手術症例となります。病態に応じて、複数の心臓弁に対して手術を行なう場合や他の手術と併用して行う場合があります。
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060150xx03xx0x 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 等 16 3.94 5.56 0.0% 10.81
060150xx99xx0x 虫垂炎 特定の治療を伴わないもの - - 6.72 - -
060150xx02xx0x 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの 等 - - 9.48 - -
当院では、15歳未満(中学生まで)の消化器外科の症例を小児外科として対応しています。全体数が少ないため症例にバラつきがあり、虫垂炎の症例が上位第3位までを占めています。第2位、第3位ともに2症例となっています。

短期滞在手術となる鼠径ヘルニアに対する手術も多く行っています(患者数10未満のため非表示)。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080011xx99xxxx 急性膿皮症 25 6.96 11.97 8.00% 71.56 丹毒
蜂窩織炎
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 15 4.00 3.58 0.0% 65.80 まむし咬傷
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - 8.97 - - 帯状疱疹
最も多い急性膿皮症とは、丹毒や蜂窩織炎などの緊急入院です。季節的・地域的な疾患ですが、マムシ咬傷の治療症例が第2位となっています。受傷後直ちに血清を投与しなければならない重症症例もあります。
第3位の帯状疱疹は、痛みを伴う紅斑や水疱を症状としますが、早期診断、潰瘍や疱疹後神経痛が持続する可能性が高くなることから緊急的に点滴治療を要するものとして入院加療を行っています。症例数としては9症例となっています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 49 6.69 7.59 0.0% 76.29 膀胱腫瘍切除術 TUR-BT
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 39 3.92 6.90 61.54% 76.87 尿路性器感染症緊急入院
経尿道的尿路結石除去術 TUL
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 等 34 4.94 5.91 0.0% 65.79 経尿道的尿路結石除去術 TUL
泌尿器科では膀胱癌の経尿道的手術を目的とされる患者様が最も多くなっています。膀胱癌の手術では経尿道的手術の他に開腹手術が施行されることもあります。次いで、尿路・尿管結石の治療となり、計画的に繰り返して入院治療を要するものもあります。
その他、前立腺癌を疑われて、組織を調べる検査(生検)を受けられる患者様も多くなっています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術 等 67 8.69 9.94 0.0% 32.93 帝王切開
緊急帝王切開
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下膣式子宮全摘術 等 53 6.43 6.34 0.0% 44.94 全腹腔鏡下膣式子宮全摘術(TLH)
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術 等 47 8.91 10.18 2.13% 43.91 腹式手術
子宮筋腫核出術
産婦人科では、既往帝王切開や骨盤位、子宮外妊娠など出産関連の疾患が最も多く、平均年齢も30歳代となっています。
第2、第3位は、子宮筋腫の手術症例です。年齢は20歳から70歳代までと幅広く、平均年齢は40歳代となっています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020150xx97xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。)斜視手術等 - - 3.38 - - 眼科手術 小児
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 硝子体茎顕微鏡下離断術等 片眼 - - 8.62 - - 硝子体手術
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり - - 3.43 - - 眼科手術 小児
眼科は斜視手術が最も多い症例となっています。年間の症例数は5症例と少ないものの検診や他施設からの紹介患者様に対応しています。
また網膜剥離や糖尿病網膜症などの網膜・硝子体疾患の症例も同程度の症例数があり、これらの疾患は放置することで失明の危険性がある重篤な疾患となります。症例数としては第2位の糖尿病性増殖性網膜症の症例が4症例、第3位の眼瞼、涙器、眼窩の疾患が3症例となっています(患者数10未満のため非表示)。

その他は基本的に外来診療で行なっていますが、短期滞在手術として白内障の症例も入院にて実施しています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害 79 4.16 5.31 2.53% 68.30 眩暈
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 67 7.48 7.76 0.0% 58.40 鼻の手術(局所麻酔)
鼻の手術(全身麻酔)
030428xxxxxxxx 突発性難聴 59 8.14 9.60 1.69% 56.44 突発性難聴
耳鼻咽喉科で最も多い症例は、めまい症です。めまいを起こされた患者様の発症時に嘔吐等を伴った重症症例に対しては、検査や点滴治療を行ないます。その他、急性期疾患としては、突発性難聴も多く早期の治療が重要となります。
慢性副鼻腔炎、慢性扁桃炎などの慢性疾患、腫瘍関連などの手術症例が上位となっており、これらの症例は比較的に若年層が多く、他の医療機関からも多く紹介をいただいています。
放射線科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 26 11.23 11.98 15.38% 77.04 肝動脈塞栓術(TAE)
050170xx03001x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 - - 13.13 - - 経皮的血管形成術(PTA下肢)
050163xx97x0xx 非破裂性動脈瘤 腸骨動脈瘤 その他の手術あり - - 8.56 - -
放射線科では、肝細胞癌におけるカテーテル治療が大半を占めております。癌細胞の縮小・消滅を目的として癌の栄養血管を遮断します。短期入院ですが、計画的な繰り返しの治療を要するため件数も多くなっています。消化器内科の第2位にも同じDPC分類がありますが、入院診療科(紹介を受けた診療科)にそれぞれ計上しているため、その合計が実施症例数となります。
第2位の四肢の閉塞性動脈疾患に対する血管内治療の症例は5症例、第3位の腸骨動脈瘤等に対する塞栓術症例は4症例となっています(患者数10未満のため非表示)。
麻酔科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 特定の治療を伴わないもの 12 2.75 3.58 8.33% 46.58 急性薬物中毒
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 特定の治療を伴わないもの - - 21.69 - -
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 創傷処理 等 - - 10.02 - -
麻酔科は服毒による薬物中毒が最も多くなっています。自殺企図や認知症罹患などの背景には精神科領域の治療を要するものも多く、急性期の治療を終えると専門的な治療施設へ転院する症例もあります。
その他、外傷に因るもの、来院時に心肺停止状態など、意識障害が遷延して全身状態が重症な症例のため傷病名は様々となります。また、他の診療科による専門的な治療と並行しながら呼吸管理などの集中的な治療を行なっています。
第2位の症例数が4症例、第3位の症例数が4症例となっています(患者数10未満のため非表示)。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 115 34 26 49 4 9 1 第7版
大腸癌 58 50 73 61 18 17 1 第7版
乳癌 29 16 5 6 7 3 1 第7版
肺癌 58 5 11 17 5 6 1 第7版
肝癌 17 28 2 15 4 133 1 第7版
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院は地域がん診療連携拠点病院の指定を受け、地域の拠点病院としてがん治療を積極的に提供しています。

胃がん、肺がん、乳がんとⅠ期の割合が非常に高いことがわかります。これは検診などにより早期発見・早期治療が行われている成果であり、早期のうちに内視鏡的治療や腹腔鏡下の治療といった患者様へのダメージが少ない治療を行うことによって、患者様の負担を軽減する取り組みが表れています。
大腸がんについてはⅢ期が最も多く、術前や術後の化学療法を伴う治療を実施しています。
肝がんについては、治療後の再発が多い疾患であり、初発治療後の再発治療での入院の割合が非常に高くなっています。身体的な侵襲の少ない内視鏡、胸腔鏡や腹腔鏡を用いた手術、化学療法や放射線療法の組み合わせなど、患者様の病期や病態に合わせて積極的ながん治療を行っています。

UICC病期分類が不明に分類されている症例は、治療前の検査入院において入院中に検査結果が出ていなかったり、遠隔転移の有無の評価を退院後にする方針であるなど、入院中の情報だけでは病期分類ができていないことが理由となります。
手術で切除した後の治療は、化学療法や定期的な内視鏡検査などを行い、総合的な治療を行っています。それに併せてストマ外来や乳腺外来などの専門外来も行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 10 6.1 47.7
重症度 1 27 9.0 70.1
重症度 2 21 12.7 79.0
重症度 3 17 9.5 86.8
重症度 4 8 12.0 83.3
重症度 5 1 13.0 85.0
不明 0 - -
重症度0の平均年齢は40歳代となっていますが、重症度1から重症度5は平均年齢が高齢者の年齢層になっており、年齢が上がるごとに重症化し、重症度が高いほど入院日数も長くなる傾向となっています。

当院では、主に総合診療科(15歳以上)にて重症度肺炎患者様の診療を行っていますが、循環器疾患やがん治療などの既往歴がある患者様も多く、各診療科が連携し治療にあたっています。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 19 4.6 66.1 5.3%
その他 2 1.5 72.0 0.0%
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 - - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 329 15.6 77.3 60.5%
その他 8 16.4 77.4 37.5%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 3 5.3 83.3 0.0%
その他 59 6.6 72.8 1.7%
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 2 4.0 68.0 0.0%
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> - - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 - - - - -
脳梗塞(I63$)に分類される症例の割合が最も高く、発症日から3日以内の脳梗塞(急性期)が脳神経外科全体の約35%を占めています。迅速に治療を開始することで早期離床に繋がり、早期にリハビリテーションを開始することが出来ます。このスムーズな移行は、発症後のADL(日常生活動作)障害を軽減することに繋がっています。
脳梗塞(急性期)の患者様の平均年齢は77歳と後期高齢者の年齢となっていますが、2〜3週間程度の入院期間で治療とリハビリテーションを行うことができます。

また、転院率が高くなっていますが、「地域連携パス」という医療機関の枠を超えた地域一体で治療を行う診療計画を入院当初から構築しており、県内多くの回復期を担う医療機関と連携しながらリハビリテーションの継続、維持期を担う施設への継続治療など、切れ目のない医療を施設(後方支援病院)とともに実現しています。
また、脳梗塞により脳血管に詰まった血栓を溶かし血流を再開させる血栓溶解療法(t-PA治療)にも対応し、積極的に救急患者の受け入れも行っていることから転院率は他の疾患よりも高くなっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K476.2 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 24 1.0 3.7 0.0% 65.2 乳癌手術
K611.2 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢) 18 9.2 37.8 0.0% 67.1 リツキサン療法
CAG療法
ビダーザ療法
K610-3 内シャント設置術 13 9.3 14.2 0.0% 69.5
当院が標榜している「内科」とは「総合診療科」「代謝・内分泌科」「血液科」などの診療が対象で、外科領域は、主に「代謝・内分泌科」で、対象臓器は甲状腺、乳腺、腎臓となっています。

第1位は、乳腺悪性腫瘍手術で、リンパ節に転移していない早期の手術が最も多くなっています。企業や自治体による検診の推進の効果もあると考えます。当院では積極的に検診に取り組み、女性スタッフのみで行なう検診もあります。

第2位は、化学療法を行なう目的で、皮下に静脈ルートを作成する手術であり、、血液科が担っている悪性リンパ腫や白血病に対して行った症例です。血液の悪性疾患については、診断から治療法の決定、治療開始までと一連の入院で行なうことも多く、化学療法は治療も複雑であるため均在院日数は長期になっています。第3位は、腎不全に対する維持透析を導入するための手術です。近年は、ほとんどが糖尿病性の障害であり、対象患者が多い徳島県の状況を表しています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-2.3 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 41 1.8 6.3 7.3% 70.8 胸腔鏡下補助下肺葉切除術
胸腔鏡下手術
K513.1 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) 23 4.6 3.7 8.7% 46.0 胸腔鏡下手術
K514-2.1 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 18 1.3 3.4 0.0% 73.6 胸腔鏡下補助下肺葉切除術
胸腔鏡下手術
呼吸器外科は、肺がん手術が第1位となります。中でも、片側の3分の1以上を切除する手術が最も多く、術後は化学療法を要する症例もあります。化学療法による治療は基本通院治療となります。
第2位は、気胸に対して行う肺切除術です。若年層~中高年の男性に多くみられる疾患です。第3位も、肺がん手術で、リンパ節転移がない、あるいは転移性肺腫瘍などが対象となる小範囲切除です。呼吸器科では、胸腔鏡下手術を積極的に行ない、早期退院に取り組んでいるため、上位の手術では平均在院日数が10日以内を実現しています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 171 2.0 9.5 18.1% 77.2 内視鏡的処置手術
K615.2 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 110 3.9 8.8 2.7% 72.8 TAE・肝動脈塞栓術
K721.1 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 108 0.8 1.8 0.0% 71.7 大腸ポリペクトミー 1泊2日
消化器内科では、胆石や胆管癌などの胆道疾患に対して行われる手術で内視鏡的胆道ステント留置術の症例数が最も多くなっています。狭くなっている胆道にチューブを挿入して拡張し、胆汁の流れを良くする手術です。胆嚢炎を伴う頻度も高く、急激に症状が進行することもあるため、緊急手術にも多く対応をしています。このような内視鏡的な治療後に外科的手術を行うなど患者様の容態に応じて担当医が連携し、専門的な治療を行なっています。第2位の血管塞栓術は、肝がんに対して癌細胞の縮小・消滅を目的として癌の栄養血管を遮断することを目的に行います。第3位は、結腸ポリープに対する内視鏡的手術です。ポリープの切除に関しては基本的に外来診療で行っていますが、病態により入院でも対応しています。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 143 1.4 2.7 1.4 66.2 ソケイヘルニア根治術(片側)
ソケイヘルニア根治術(両側)
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 134 1.2 4.0 4.5% 65.0 腹腔鏡下・開腹胆嚢摘出術
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 66 5.3 10.2 21.2% 71.0 腹腔鏡下・開腹結腸切除術
消化器外科の第1位は、腹腔鏡下の鼠径ヘルニア修復術となっています。侵襲の少ない手術で短期間に行えることが浸透し、近年急増している症例です。第2位の腹腔鏡下胆嚢摘出術においてもほぼ同件数であり、4日間と短期入院でも行えます。第3位は、腹腔鏡下結腸悪性腫瘍手術です。10日間程度の入院ですが、人工肛門を造設した場合は、術後の日数が長くなり、平均14日間程度となっています。日本人の罹患率上昇とともに多い件数となっています。胃がん手術は、切除部位や範囲により手術項目が細分化されているため上位には計上されていませんが、腹腔鏡下胃切除術、腹腔鏡下直腸切除術とがん手術が、以降続いています。侵襲の少ない腹腔鏡下での手術や化学療法、放射線療法との組み合わせなど、地域がん診療拠点病院としてより高度な治療に取り組んでいます。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K549.3 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 673 1.2 1.6 2.1% 70.0 経皮的冠動脈拡張術(PTCA)①
経皮的冠動脈拡張術(PTCA)②
経皮的冠動脈拡張術(PTCA)当日
K595.1 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの) 203 1.0 2.7 0.0% 65.8 アブレーション 心房細動(心房頻拍)
アブレーション 前日入院
K597.2 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 119 1.5 7.7 8.4% 78.6 ペースメーカー植え込み術
ペースメーカー植え込み術 当日入院
循環器内科では、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)に対する経皮的冠動脈ステント留置術など心臓カテーテル治療の症例数が多くなっています。心臓カテーテル治療とは、腕や足の血管から心臓まで管を通して病変を治療する方法です。実施時期は、1緊急で行う場合や検査と同時に行う場合、2検査から日数を空けて行う場合、3検査後一旦退院してから再入院して行う場合など、患者様の状態に合わせて手術が行われます。
次いで多いのは心筋焼灼術というカテーテル治療やペースメーカー移植術などの不整脈に対する治療です。心筋焼灼術については、近年積極的に取り組んでおり他の医療機関からも多くのご紹介をいただいていることから、症例数が増加しています。ペースメーカー移植術については、平均年齢の高さが特徴で、定期的に外来で動作状況をチェックし、適宜、本体の交換手術を行います。 
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K913.1 新生児仮死蘇生術(仮死第1度のもの) - - - - -
K913.2 新生児仮死蘇生術(仮死第2度のもの) - - - - -
K715.1 腸重積症整復術(非観血的なもの) - - - - - 腸重積
小児科での手術患者数上位は、「新生児仮死」に対する蘇生術が占めており、第1位が8症例、第2位が4症例です。「新生児仮死」とは、原因に関わらず新生児にみられる呼吸循環不全を主徴とする症候群のことで、緊急に蘇生処置を要する病態です。第1度より第2度の方が重度となります。全例が院内出生であり、当院が分娩を多く取り扱っていること、産科と小児科との連携体制が整っていることが現れています。

第3位の腸重積の整復術は4症例となります。乳幼児に多くみられる腸管の一部が腸管内に陥入した状態で、発症後早期のものに対しては、X線下に高圧浣腸を行う非観血的手術を試みます。大部分の症例はこの方法で整復されますが、困難な場合には外科的手術となり、小児外科にて行います。 小児科では、1位~3位までが緊急手術であり、当院が小児医療拠点病院として、早期に重症患者の入院医療を提供していると言えます(患者数10未満のため非表示)。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K046.1 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) 152 3.3 12.1 79.0% 75.4 大腿骨頚部骨折・観血的骨接合術
上肢骨折
小児上肢骨折
K082.1 人工関節置換術(膝) 94 1.9 12.1 96.8% 74.6 人工膝関節置換術
K081.1 人工骨頭挿入術(股) 78 3.6 13.6 91.0% 81.8 大腿骨頚部内側骨折、人工骨頭置換術
整形外科では大腿骨に対する骨折部位の接合を行う手術が最も多くなっています。高度救命救急センターとしての当院の役割から、地域の外傷・救急疾患を中心とした急性期治療を担っています。次いで多いのが、変形性関節症に対する人工関節置換術(膝関節)、人工骨頭挿入術(股関節)など関節内手術となっています。全体的に高齢者が多いため平均年齢も高く、リハビリテーションを長期に要するため、転院率も高値となっています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K006.3 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(直径6cm以上) 11 1.0 3.6 0.0% 52.5 形成外科全身麻酔①
K030.1 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹) - - - - - 形成外科全身麻酔①
K427 頬骨骨折観血的整復術 - - - - - 形成外科全身麻酔①
形成外科では、巨大な皮膚の良性腫瘍切除を多く行っています。露出部以外とは、躯幹など衣服を着用していれば見えない範囲のことであり、小さい腫瘍については外来診療で行なっています。第2位は、9症例で皮下よりも深いところの軟部組織に位置する良性腫瘍の摘出術です。第3位は、8症例で、頬骨骨折の整復術となっています。要因は不慮の事故によるもので、緊急的手術であり、中高齢層が大半を占めています。形成外科の上位手術の術後は、通院治療が可能で、転院される方は少ないのが現状です(患者数10未満のため非表示)。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 44 1.5 9.4 40.9% 77.6 慢性硬膜下血腫術
K178.1 脳血管内手術(1箇所) 41 2.9 18.3 41.5% 66.5 コイル塞栓術
くも膜下出血_コイル塞栓術
K609-2 経皮的頚動脈ステント留置術 36 2.6 9.3 25.0% 75.2 ステント留置術
脳神経外科で最も多い手術は、慢性硬膜下血腫に対する穿孔洗浄術です。高齢の方が軽微な頭部外傷を負って数ヶ月ほど経過した際に、歩行障害などの症状が出現し救急入院された場合、頭部に小さな穿頭を行い硬膜下に溜まった血腫を吸引し、洗浄除去します。術後は早期に症状が改善して自力歩行も可能となり、自宅へ退院される方も多くいます。
次に多いのは、主にくも膜下出血など脳卒中患者様に対して行なう脳血管内手術です。脳神経外科領域の緊急手術は特に時間との闘いであり、救命の要ともいえます。救急搬送患者に対して当院が「断らない医療」を実践している結果です。
第3位は、内頚動脈などに発症した瘤(こぶ)に対して行なう手術です。症状が発生するまで気付かず、比較的緊急手術となる場合も多くあります。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K555.1 弁置換術(1弁のもの) 64 6.5 21.0 37.5% 74.6 弁置換術 術前
弁置換術 術後
K560.6 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。)腹部大動脈 58 3.8 11.3 20.7 74.6 AAA 術前
AAA 術後
K552-2.2 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの)(2吻合以上のもの) 34 4.9 19.4 29.4% 70.4 冠動脈バイパス術 術前
冠動脈バイパス術 術後
心臓血管外科の第1位は、心臓弁膜症に対する弁置換術です。病態に応じて複数の弁を操作したり、他の手術と併用して行うこともあります。第2位は、腹部大動脈瘤の切除術。人工血管を使用します。第3位は、狭心症や心筋梗塞に対して行う大動脈バイパス手術となっています。高齢者が多く、侵襲性の高い手術で、術後にリハビリを要することから、在院日数は長く、転院率も高くなっています。循環器内科と連携し、患者様の年齢や病態に応じて、経カテーテル大動脈弁置換術やステントグラフト内挿術、経皮的冠動脈形成術など侵襲性の低い手術も積極的に行っています。
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K718-2.1 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 10 0.3 2.6 0.0% 12.8
K633.5 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) - - - - -
K718.1 虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) - - - - -
当院では、15歳未満(中学生まで)の消化器外科対象の症例を小児外科として対応しています。第1位は、腹腔鏡下で行う虫垂炎に対する手術です。腹膜炎を併発して広範囲な手術や小腸切除に及ぶものなど重症例についても対応しています。
第2位の鼠径ヘルニアは、8症例で、全例未就学児であるため、開腹にて手術を行なっています。第3位の開腹による虫垂切除術は、6症例となります。
第2位以外の手術はすべて緊急手術であり、小児科と連携し、救急患者、紹介患者の受け入れに積極的に取り組んでいます(患者数10未満のため非表示)。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K005.2 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
当院では、皮膚疾患領域の外科的治療は、主に形成外科で行っています。このため皮膚科として計上する症例はほとんどありません。皮膚疾患の内科的治療中に発生した小範囲の良性腫瘍を摘出した1症例のみとなっています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 87 0.9 2.9 35.6% 75.9 尿管ステント留置術
K803.6イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 50 1.4 4.4 0.0% 76.8 膀胱悪性腫瘍切除術 TUR-BT
K781.1 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) 35 3.2 5.3 5.7% 67.4 経尿道的尿路結石除去術 TUL
泌尿器科で最も多いのは、結石に伴う水腎症や腎盂腎炎などの要因により発症した尿管(腎から膀胱までを繋ぐ管)の通過障害を解除する目的で行なう尿管ステント留置術です。この手術は、除去と留置を繰り返し行なう症例もあり、第2位の手術の2倍近い件数になっています。
次いで多いのが、膀胱悪性腫瘍手術です。電気メスにて膀胱腫瘍を切除するとともに、腫瘍の膀胱壁への深達度なども評価します。
第3位は、尿管結石に対して行う手術で、レーザーにて結石を破砕します。その他、膀胱結石の手術や膀胱出血に対して行なう手術の件数が上位となっていますが、これらは、経尿道的に行なわれるため、身体的な侵襲も小さく、在院日数も非常に短いのが特徴です。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K888.2 子宮附属器腫瘍摘出(両側)(腹腔鏡によるもの) 61 1.0 3.6 0.0% 39.2 腹腔鏡下手術
腹式手術(良性)
K898.2 帝王切開術(選択的帝王切開) 57 1.1 6.6 0.0% 33.2 帝王切開
緊急帝王切開
K877-2 腹腔鏡下膣式子宮全摘術 54 1.0 4.8 0.0% 47.2 全腹腔鏡下膣式子宮全摘術(TLH)
産婦人科の第1位は、卵巣のう腫などの良性腫瘍に対して行なう手術です。ほとんどが5日以内の入院で年齢層も20歳代から50歳代まで広範囲というのが特徴です。
次に多いのが予定で行われる帝王切開手術です。帝王切開全体では4割程度が緊急手術となり、産婦人科医、助産師、また小児科医の体制が常時整っているため対応可能となっています。
第3位は、良性子宮疾患(子宮筋腫など)に対して行うで腹腔鏡下膣式子宮全摘術です。産婦人科でも低侵襲的な腹腔鏡下手術を積極的に行っています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K282.1ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 14 0.3 1.0 0.0% 74.1 白内障手術 片眼
白内障手術 両眼
白内障手術 全身麻酔
K280.1 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) - - - - - 硝子体手術
K242.2 斜視手術(後転法) - - - - - 眼科手術 小児
眼科の入院で最も多いのは白内障手術です。原則、外来診療としていますが、心臓疾患や糖尿病など合併症がある方など高リスク症例のみ入院診療としています。次いで多いのは、網膜剥離や糖尿病性網膜症に対する手術で、8症例。中高年層に多く行なわれています。
第3位の斜視手術は主に小児が対象のため、平均年齢は低くなっています。手術では小児の場合は全身麻酔で行ないます。
当院の眼科領域は、入院診療で行なう手術は少なく、入院期間もかなり短いのが特徴です(患者数10未満のため非表示)。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K377.2 口蓋扁桃手術(摘出) 49 1.1 5.0 0.0% 14.3 扁桃腺摘出術
アデノイド切除術
アデノイド切除
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 48 1.2 5.2 0.0% 57.2 鼻の手術(局所麻酔)
鼻の手術(全身麻酔)
K393.2 咽頭腫瘍摘出術(直達鏡によるもの) 28 1.0 1.4 3.6% 61.6 ラリンゴ
耳鼻咽喉科では、扁桃炎肥大症に対して行なう口蓋扁桃摘出術が最も多くなっています。学童期に手術を受けられる方が大半ですが、扁桃摘出術については、成人の症例もあるため、平均年齢に差があります。第2位は、慢性副鼻腔炎など副鼻腔炎手術。第3位は、良性腫瘍や極初期の限局した悪性疾患に行う喉頭腫瘍摘出術です。耳鼻咽喉科領域では全体的に若年層が多く、その多くが自宅退院となっています。
放射線科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K615.2 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 26 3.4 6.8 15.4% 77.0 肝動脈塞栓術(TAE)
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 11 2.7 2.6 9.1% 73.1 経皮的血管形成術(PTA下肢)
K615.3 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) - - - - -
第1位の血管塞栓術は、肝がんに対して癌細胞の縮小・消滅を目的として癌の栄養血管を遮断するものです。第3位は、腹部の動脈瘤に対して行った治療で4症例。この他、外傷に対して緊急的に行なう止血術などもあります。消化器内科にも同手術がありますが、入院診療科(紹介を受けた診療科)にそれぞれ計上した形となっています。また、放射線科では同じ肝がんの治療でも、腫瘍の中に高周波の電流を流すことにより、電極周囲に熱を発生させるラジオ波焼灼術も行なっています。第2位は、動脈硬化などによる血管の狭窄を拡張する手術です。このように放射線科では、様々な疾患に対して経皮的、経血管的アプローチで身体的侵襲性の少ない手術を行なっています(患者数10未満のため非表示)。
麻酔科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K386 気管切開術 - - - - -
K404.2 抜歯手術(前歯) - - - - -
- - - - - - -
麻酔科入院の疾患は様々ですが、意識障害が遷延しているなど全身状態が不安定な症例となります。基本的に手術を行うことは少なく、昨年度も呼吸障害のため気管切開術が3症例。誤嚥による窒息の患者に対して行った抜歯が1症例の計4症例となっています(患者数10未満のため非表示)。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 2 0.01%
異なる 13 0.09%
180010 敗血症 同一 32 0.23%
異なる 31 0.22%
180035 その他の真菌感染症 同一 1 0.01%
異なる 0 -
180040 手術・処置等の合併症 同一 43 0.32%
異なる 6 0.04%
厚生労働省による平成26年度の全国DPC対象病院のデータ集計では、「播種性血管内凝固症候群」での診療報酬請求は0.17%、「敗血症」は0.56%となっていますが、当院は「播種性血管内凝固症候群」が0.1%、「敗血症」は0.45%と全国平均よりも低い数値となっています。

「手術・処置等の合併症」では入院契機となった傷病名と同一傷病名が多いことは、手術・処置などの合併症の治療目的に入院されて診療を受ける入院患者が多いことを表しています。