〒773-8502
徳島県小松島市小松島町字井利ノ口103番
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駐車場利用は、原則24時間以内に限らせていただきます。入院患者さまご自身の駐車はご遠慮ください。やむを得ない事情により駐車される場合は、1日につき1,000円の駐車料金をいただきます。またご家族であっても、入退院時の送迎や手術日当日、当院からの要請でお越しいただいた場合を除き、有料となっています。ご協力をお願いします。
*1:外来棟2階「外来総合案内」「A・Bブロック受付」で駐車券をご提示ください
*2:病棟スタッフに駐車券をご提示ください
無人管理となっていますので、ご質問等ありましたら外来棟2階「外来総合案内」までお声かけください。
南小松島駅より徒歩約10分
JR四国
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とくしまバスNavi
診療の最前線
徳島赤十字病院
脳神経外科 花岡 真実(金曜日外来)
脳動脈瘤の治療は、長らく開頭クリッピング術が標準的治療でしたが、1990年代に電気離脱式コイルの開発により、血管内治療(コイル塞栓術)が急速に発展しました。2002年の論文で、破裂脳動脈瘤に対する1年後の治療成績は、クリップよりもコイルの方が優れていることが立証され、以降、世界中で血管内治療が行われています。コイル塞栓術は、動脈瘤にコイルを挿入し、血流をなくす方法で、コイルをしっかり詰めることが重要です。しかし、特に入り口の広い動脈瘤(広頚瘤)や大型瘤では十分なコイルの充填が困難で、バルーンやステントを併用して行われるようになりましたが、このような工夫をもってしても、特に大型瘤では治療後の再発が高率に発生することが指摘されてきました。
そこで登場したのが、フローダイバーター(FD)です。FDはステントの網目を細かくしたもので、母血管にFDを留置するだけで、瘤内への血液流入を減じて、自然な瘤の血栓化・治癒を促すという画期的な治療です。2010年代になって、欧米でその有効性・安全性が認められ、2015年に本邦でも条件付き(最大径10mm以上の内頚動脈傍鞍部および海綿静脈洞部)で導入されました。その後、2020年9月以降、「最大径5mm以上の内頚動脈錐体部から床上部および椎骨動脈」に適応拡大され、FD治療の恩恵を受ける患者さまも増えてきました。
FD、コイル塞栓術、開頭術、いずれも良い点と悪い点があります。向き不向きがあります。それぞれの動脈瘤に合った、それぞれの患者さまに合った治療法を検討し、ご提案いたします。
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