〒773-8502
徳島県小松島市小松島町字井利ノ口103番
電話番号:0885-32-2555(代)
FAX番号:0885-32-6350
駐車場利用は、原則24時間以内に限らせていただきます。入院患者さまご自身の駐車はご遠慮ください。やむを得ない事情により駐車される場合は、1日につき1,000円の駐車料金をいただきます。またご家族であっても、入退院時の送迎や手術日当日、当院からの要請でお越しいただいた場合を除き、有料となっています。ご協力をお願いします。
*1:外来棟2階「外来総合案内」「A・Bブロック受付」で駐車券をご提示ください
*2:病棟スタッフに駐車券をご提示ください
無人管理となっていますので、ご質問等ありましたら外来棟2階「外来総合案内」までお声かけください。
南小松島駅より徒歩約10分
JR四国
「日赤病院前」または「日赤病院玄関前」下車すぐ
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腎臓内科は、主にタンパク尿や血尿の続く腎炎の方や、腎機能が悪くなった方への管理治療を行っています。腎機能悪化を遅らせることを目指した慢性腎臓病(CKD)の管理や教育入院、腎炎やネフローゼ症候群の診断や治療を担当しています。また、進行したCKD患者さまへの透析導入準備、そして透析期(腹膜透析・血液透析)の管理と透析合併症の予防・管理にも努めています。腎炎やネフローゼ症候群が疑われる方には、最適な治療を選択するために腎生検という病理検査をさせていただくこともあります。
CKDを指摘された方、尿検査で腎炎が疑われた方は、ぜひとも当科紹介をかかりつけ医の先生と相談してみてください。
尿検査異常から腎不全まで、腎臓に何らかの病気が慢性的に存在している状態です。初期症状は乏しいですが、進行(重症化)すると腎不全症状(貧血、高血圧、浮腫、高カリウム血症、骨代謝異常、尿毒症など)が出現するとともに心血管病(心筋梗塞や脳梗塞など)が起こりやすくなります。国民成人8人に1人が患っており、徳島県では、かかりつけ医から腎専門医への紹介基準を作成するとともに、多職種による病診連携を可能にするための情報共有ツール「CKD予防連携手帳」を作成し、慢性腎臓病の重症化予防に努めています。詳細は徳島県ウェブサイトをご覧ください。当院もこの基準を用い、広く慢性腎臓病患者の紹介を受け入れています。
当科に紹介された患者さまは、下記の赤枠にあるような様々な症候群が含まれます。中には血尿症候群のように、泌尿器科疾患や血液疾患である場合もあります。病歴、家族歴、薬剤歴、尿検査、血液検査、画像検査を駆使して鑑別していきます。腎炎・ネフローゼ症候群の場合は、治療方針決定のため腎生検をすることもあります。疾患により治療方針は大きく異なります。腎炎・ネフローゼ症候群の中には原発性のもの以外に、膠原病や血液疾患などから二次性に発症するものもあります。高容量ステロイド剤を使用する疾患の場合、感染症、高血糖など様々な副作用を起こす可能性があるため入院管理となります。難治例、急速進行例、頻回再発例には、免疫抑制剤併用や血漿交換、生物学的製剤を投与する場合もあります。
両側腎臓に多発した嚢胞が次第に大きくなることにより腎容積は増大しますが、正常な腎実質が減少して腎機能が低下していく遺伝性疾患です。高血圧、肝嚢胞、脳動脈瘤などをよく合併することが知られています。嚢胞増大を抑制することで腎機能の低下を遅らせる治療として、当科ではバゾプレッシンV2受容体拮抗薬の投与を行っています。この薬は、ある程度腎容積が増大傾向にある症例にしか適応がなく、肝障害や電解質異常(高ナトリウム血症など)がある場合は使用できないこともあります。また、腎障害が進行するとこの薬での治療ができないため、かかりつけ医の先生方には早期のご紹介をお願いしています。
腎機能が低下した患者さまには、生活指導、教育入院、薬剤調節、栄養指導なども行っています。特に新しく透析を導入される方の中で最も多い糖尿病性腎症(糖尿病性腎臓病)の場合、腎障害の進行も早く浮腫などの体液管理も悪くなりやすいため、早期に腎代替療法が必要になることが多いです。当院では看護師、管理栄養士と連携した糖尿病性腎症重症化予防にて重点的に指導を行うようにしています。
およそクレアチニンが3mg/dl以上になれば、ライフスタイルや価値観を十分吟味した患者さまと医療スタッフの協働による腎代替療法選択(Shard Decision Making:SDM)を開始します。SDMではテキスト(腎不全 治療選択とその実際、腎臓病 あなたに合った治療法を選ぶために)を使用し、透析室の現場見学や透析患者さまとの面談、腹膜透析の手技などのデモ体験もしていただきます。当院外科と連携して、血液透析導入ではおおよそクレアチニンが7mg/dl以上になれば、バスキュラー・アクセス(内シャントなど)作成を、腹膜透析ではおおよそクレアチニンが6mg/dl以上になれば、腹膜透析カテーテル留置術を行います。また、透析導入時には、医療費控除の対象となる腎臓機能障害に関する身体障害者の申請も行います。
当院透析室は、看護師および臨床工学技士、医師によるチーム医療を行っています。血液透析は週3回、腹膜透析は月1、2回程度の通院が必要となります。月1回の定期検査などにて、適正透析や合併症予防の管理をしています。当院で透析導入後、送迎のある最寄りの透析施設に通院している患者さまもたくさんおられます。また、他施設の透析患者さまが、当院に入院した場合の透析も行っています。血漿交換、LDL吸着、白血球除去療法などのアフェレーシス療法も随時行います。重症の場合、救急科と連携しICUにて持続的血液濾過透析をする場合もあります。透析アクセス(内シャントや腹膜透析カテーテル)のトラブルについては、外科や放射線科と連携して対応しています。
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