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駐車場利用は、原則24時間以内に限らせていただきます。入院患者さまご自身の駐車はご遠慮ください。やむを得ない事情により駐車される場合は、1日につき1,000円の駐車料金をいただきます。またご家族であっても、入退院時の送迎や手術日当日、当院からの要請でお越しいただいた場合を除き、有料となっています。ご協力をお願いします。
*1:外来棟2階「外来総合案内」「A・Bブロック受付」で駐車券をご提示ください
*2:病棟スタッフに駐車券をご提示ください
無人管理となっていますので、ご質問等ありましたら外来棟2階「外来総合案内」までお声かけください。
南小松島駅より徒歩約10分
JR四国
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とくしまバスNavi
からだにやさしい治療センター
徳島赤十字病院
整形外科 武田 芳嗣(火曜日外来)
腱板(肩甲骨から上腕骨頭に付く4つの筋肉の腱の総称)は肩関節を動かすために最も重要な組織のひとつですが、中年以降では次第に切れやすくなります。4つの腱全てが切れることはないため、残った筋肉や周辺の筋肉がうまく機能すると症状が出ないことがあり、また注射やリハビリなどの保存的治療にて改善する場合も多いのですが、そのような治療を行っても強い痛みが残る、肩が挙がらない等の場合は手術が必要となります。
手術の原則は、切れた腱を元の位置まで引き出して本来腱板が付着する上腕骨に縫い付けることです。従来は、損傷されていない三角筋を肩甲骨から一旦はがさないと処置ができなかったのですが、現在はすべて関節鏡で行うため、不要な侵襲を避けることができるだけでなく、関節内をくまなく観察し、従来の直視下手術では気づくことのなかった病態に対して処置を行うことができるようになりました。
手術は、関節鏡視下に腱を縫い付ける上腕骨頭にシューチャーアンカー(特殊な糸やテープがついた小さなねじで、PEEKと呼ばれる骨と硬さが類似するプラスチックや吸収性の素材でできている)を挿入し、付属する糸やテープを縫合する腱に通して固定します。固定方法はこの10~15年で随分と進歩しました。しかしいくら強固に固定できても、腱が骨に元のようにくっつくまでには長期間を要します。十分な生着が得られていない間に力が入ると再断裂を生じるため、術後は装具を約6週間装着してもらいます。筋力訓練を開始するのは術後13週目からで、順調に経過しても術後5~6か月間はリハビリが必要です。
またすべての断裂した腱板が修復できるとは限りません。腱の断端がかなり奥まで引き込んでいるような場合や、筋肉自体がやせてしまっているような場合は、元の位置まで引き出すことができなかったり、何とか修復できても術後に切れたりします。そのような場合は、原則的に70歳未満の方に対しては、大腿から筋膜を採取して、上腕骨頭の上に屋根をつくることで挙上ができるようにする上方関節包形成術や、広背筋(背中の筋肉)腱を上腕骨からはがして上腕骨頭に移行する広背筋腱移行術を行います。70歳以上で力が入らず挙上困難な方にはリバース型人工肩関節置換術を行っています。
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