〒773-8502
徳島県小松島市小松島町字井利ノ口103番
電話番号:0885-32-2555(代)
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駐車場利用は、原則24時間以内に限らせていただきます。入院患者さまご自身の駐車はご遠慮ください。やむを得ない事情により駐車される場合は、1日につき1,000円の駐車料金をいただきます。またご家族であっても、入退院時の送迎や手術日当日、当院からの要請でお越しいただいた場合を除き、有料となっています。ご協力をお願いします。
*1:外来棟2階「外来総合案内」「A・Bブロック受付」で駐車券をご提示ください
*2:病棟スタッフに駐車券をご提示ください
無人管理となっていますので、ご質問等ありましたら外来棟2階「外来総合案内」までお声かけください。
南小松島駅より徒歩約10分
JR四国
「日赤病院前」または「日赤病院玄関前」下車すぐ
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耳鼻咽喉科は耳・鼻・口腔・咽頭・喉頭・頸部に発生する病気を治療します。この範囲には聴覚・嗅覚・味覚などの感覚器や咀嚼・嚥下・発声・構音・呼吸などの運動器があります。また、頭頸部外科としての診療もしており、耳下腺・顎下腺・甲状腺の治療や手術も行っています。このように耳鼻咽喉科の領域には人が生きていく上で重要な臓器がたくさんあり、機能回復を考えた治療を患者さまと相談しながら行っています。
鼓膜穿孔による伝音難聴の改善や感染による中耳炎発症の防止、長い年月で穿孔のある側の難聴だけの悪化防止などを目的に耳の穴から行う手術です。鼓膜穿孔の大きさや位置、聴力検査の結果などの条件を満たす場合に手術可能です。別記の鼓室形成術が必要な場合でも、当院が導入している経外耳道的内視鏡下耳科手術(TEES:Transcanal Endoscopic Ear Surgery)により、鼓膜形成術で対応できるケースもあります。入院期間は約3日です。
中耳真珠腫や慢性中耳炎などに行う手術です。主に顕微鏡下で手術を行います。耳の後ろを切開し、必要に応じて骨を削開して視野を広くして手術を行います。骨を削っても顕微鏡で見えない死角が生じる場合には内視鏡を併用して手術しています。慢性中耳炎の一部では、耳の後ろを切らずに耳の穴から内視鏡下に鼓室形成術を行い、患者さまの負担軽減に努めています。入院期間は約6~7日間です。
慢性副鼻腔炎や鼻茸、鼻・副鼻腔の良性腫瘍などの疾患に行う手術であり、鼻の穴から内視鏡下に行います。病変切除にはマイクロデブリッターという機器の使用で、手術時間を短縮し患者さまの負担軽減に努めています。また、ナビゲーションを用いることで手術部位が明確となり、より安全に手術が行え、合併症のリスクを減らしています。入院期間は約6~7日間です。
鼻中隔弯曲症や下鼻甲介肥厚による鼻閉症状に対しては、内視鏡下に鼻中隔矯正術、粘膜下下鼻甲介骨切除術を行い、鼻腔通気を改善しています。鼻閉があると、重度の睡眠時無呼吸症候群のnasal CPAPを使用した治療を妨げる場合がありますが、鼻腔通気改善手術によりCPAPでの治療を良好に行うことができます。入院期間は約5日間です。
投薬では難治のアレルギー性鼻炎に対しては、下鼻甲介を電気で焼灼する手術や粘膜下下鼻甲介骨切除術、後鼻神経切断術を行います。後鼻神経切断術とは鼻粘膜に分布する副交感神経である後鼻神経を切断する手術で、鼻粘膜でのアレルギー反応を抑え、症状を改善することが可能です。入院期間は約6~7日間です。
手術以外では、減感作療法である舌下免疫療法を外来で行っています。アレルギーの原因となる物質を毎日投与することで、アレルギー反応を根治することができます。現在はスギとダニの薬が開発されています。
頻回に繰り返す扁桃炎、扁桃肥大によるいびき・睡眠時無呼吸症候群、扁桃病巣感染(掌蹠膿疱症やIgA腎症など)では扁桃摘出術を行います。小児ではアデノイド肥大で鼻呼吸障害、いびき・睡眠時無呼吸、難治性滲出性中耳炎を引き起こしていれば、アデノイド切除術も扁桃摘出と同時に行います。入院期間は6日前後です。
経口腔的に直達鏡という器具を使用して、咽頭や喉頭の手術を行います。声帯ポリープ、声帯結節、喉頭腫瘍などは顕微鏡下で声帯を観察しながら手術を行います。喉頭蓋のう胞や咽頭良性腫瘍なども同様に手術を行います。一部の疾患では内視鏡下手術を行う場合もあります。声帯の手術時は、声の安静のため術後に沈黙療法が必要です。入院期間は約3~4日間です。
耳下腺腫瘍や顎下腺腫瘍は画像検査で良性、悪性の診断がつきにくいこと、良性腫瘍の中にも悪性化するものがあること等から手術治療を勧めています。
耳下腺組織の中には顔面神経が走行しているため、耳下腺腫瘍の影響で顔面神経が麻痺し、まぶたが閉じにくくなったり、口が動きにくくなったりする場合があります。手術ではNIMという神経を電気で刺激する装置を導入し、顔面神経を安全に探し出すことで腫瘍との位置関係を確認しながら傷つけないようにして腫瘍を摘出します。
顎下腺手術は、顎下腺腫瘍や顎下腺内の唾石などで顎下腺摘出術を行います。入院期間は約6~7日間です。
甲状腺腫瘍では、悪性が疑われる場合もしくは良性でもサイズが4cmを超える場合、手術治療を勧めています。甲状腺の裏面には声帯を動かす反回神経が走行しているので、手術により反回神経が麻痺すると術後に声枯れが出現します。そのため、NIMを用いて反回神経を安全に探し出し傷つけないようにしています。入院期間は約6~7日間です
頭頸部領域の悪性腫瘍には舌がん、口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、鼻・副鼻腔がん、唾液腺がん、聴器がん、甲状腺がんなどがあります。頭頸部悪性腫瘍の治療は摂食や嚥下、発声、審美的な面から患者さんのQOL(生活の質)に大きく関わります。病気の部位や進行度に応じて、手術、放射線治療、化学療法を組み合わせた集学的治療をしています。進行がんの手術で大きく組織が欠損する場合には、足や腹部の皮膚と筋肉もしくは腸管を用いる再建手術も導入しています。
放射線治療は副作用の起こりにくいIMRT(強度変調放射線治療)を行っています。抗がん剤を併用しない場合は外来通院で治療可能です。抗がん剤を併用する場合で、副作用が強く出やすい種類の薬を用いる場合は入院で治療します。副作用の発現を抑える支持療法を取り入れ、休止することなく予定の治療を実施できるように取り組んでいます。
考えられる原因によりステロイド、ビタミンB12、抗ウイルス薬などを用いて治療します。安静が勧められるため、可能であれば入院していただきます。発症から7~10日目に筋電図検査により予後判定をします。
ステロイド、ビタミンB12などを用いて治療します。高度の難聴やめまいを伴うもの、糖尿病などの合併があれば入院を勧めています。ストレスが大きな要因となるため、規則正しい生活と充分な睡眠をとる必要があります。
めまいの原因には末梢性めまいと中枢めまいがあり、当科では末梢性のめまいを治療します。良性発作性頭位性めまい症やメニエール病が多数を占めています。めまい症状が強い場合は入院が必要となります。
睡眠中に息が止まる症状です。放置すると全身に悪影響を及ぼすので、検査や治療が必要です。携帯型の検査機器を貸し出し、自宅で検査する簡易検査と1泊入院で行う終夜睡眠ポリソムノグラフィー検査を行っています。重症度を判定し、治療が必要な患者さまにはnasal CPAPによる治療を行います。安定して治療が続けられるようになれば、紹介元の診療所やかかりつけの診療所に情報提供をして治療を継続することが可能です。
近年、高齢化や病気後の体力低下などで、食事中にむせて、嚥下性肺炎を起こす人が増えてきています。その場合には、嚥下内視鏡検査による嚥下機能検査を行っています。嚥下機能が低下している場合には食べる姿勢や食形態、とろみ剤の使用など安全に食べられるように指導・助言をしています。また、嚥下機能を改善するための手術適応がある患者さまには手術治療を行います。
小児の言語や構音に異常がある場合には言語聴覚士による評価や訓練を行います。成人の音声障害には、声の酷使が原因となる声帯ポリープや声帯結節、声帯の動きが悪くなる反回神経麻痺やけいれん性発声障害などがあります。病気に応じて手術治療も行っています。
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