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駐車場利用は、原則24時間以内に限らせていただきます。入院患者さまご自身の駐車はご遠慮ください。やむを得ない事情により駐車される場合は、1日につき1,000円の駐車料金をいただきます。またご家族であっても、入退院時の送迎や手術日当日、当院からの要請でお越しいただいた場合を除き、有料となっています。ご協力をお願いします。
*1:外来棟2階「外来総合案内」「A・Bブロック受付」で駐車券をご提示ください
*2:病棟スタッフに駐車券をご提示ください
無人管理となっていますので、ご質問等ありましたら外来棟2階「外来総合案内」までお声かけください。
南小松島駅より徒歩約10分
JR四国
「日赤病院前」または「日赤病院玄関前」下車すぐ
とくしまバスNavi
虚血性心疾患に対する治療としてPTCAやステント留置などのCatheter Interventionが盛んとなったため、冠状動脈バイパス手術(CABG)の適応は、左主幹部病変や重症3枝病変、PTCA後の再狭窄等に限られていました。しかし近年、人工心肺装置を使用しない心拍動下手術(OPCAB)が手技や周辺機器の進歩と共に安全に行えるようになり、手術適応は拡大しつつあります。例えば、85歳を超える高齢者、胆がん患者、高度脳血管障害合併例、早期に二期的手術の必要な症例などでは、現在ほとんどの手術がOPCABで施行されており、脳合併症の予防、輸血量の減少、ひいては早期の退院に寄与しています。
以前は、弁膜症と言えばリウマチ性のものがほとんどで若年に多い疾患でした。しかし今や、リウマチ性のものは激減し、大動脈弁では高齢者の動脈硬化性の大動脈弁狭窄症が、僧帽弁であれば弁の退行性変化による僧帽弁閉鎖不全症の増加が顕著になっています。80歳以上の患者さまも決して珍しくなく、若年者同様安全に手術が行えるようになっています。当科では65歳以上の患者さまには原則として、生体弁を使用しています。また、生体弁を希望される方には65歳以下であっても術後遠隔期のQOLの高さから積極的に使用しています。最近では生体弁と機械弁の使用比率は、ほぼ4:1となっています。また、僧帽弁閉鎖不全症には積極的に人工弁を使用しない形成術を施行しており、従来なら人工弁を使用せざるを得なかった場合にも形成術が施行できるようになりました。
大動脈瘤は増加の一途をたどっている疾患であり、今後もその傾向は続くと考えられます。今や非常にありふれた疾患になりましたが、破裂するまで症状が出ないという疾患の性質上、早期に発見される必要があります。最も症例数の多い腹部大動脈瘤は、主に他疾患での検査や自覚症状、医師の触診により発見されます。触診やエコー、レントゲン写真で疑わしければ、迷わずCTを撮影していただくのが最も確実な確定診断の方法です。破裂する危険性のある動脈瘤はおよそ胸部で6cm、腹部で5cmほどです。平均年5mmのスピードで拡大すると言われていますが、高血圧、喫煙等により拡大の可能性は高まります。手術適応の大きさでなくても、半年から1年毎にCTで経過観察する必要がありますが、血圧の厳重な管理や禁煙も非常に重要であると言えます。
急性大動脈解離は、スタンフォード分類A型・B型を問わず毎年増加傾向にあります。この理由は疾患自身の増加以上に、疾患の存在の浸透、CTの普及によることが大きいと思われます。A型は、破裂による心タンポナーデや主要臓器虚血等のため、緊急手術が必要なことも多く、B型は降圧安静療法が選択されます。A型の手術は非常に手術死亡率の高いものでしたが、いまや救命することはもちろん、いかに解離を残さない手術を行うかという慢性期のQOLを高める手術を施行する時代になっています。
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